中日・松坂、復活見えた 4209日ぶり先発、初星お預けも粘った5回3失点

 「中日2-3巨人」(5日、ナゴヤドーム)

 ついに竜の松坂が公式戦デビューを飾った。中日・松坂大輔投手(37)の名前がコールされると、詰め掛けた竜党はもちろん、G党からも拍手が送られた。久々となる真っさらなマウンドで、ビッグネームが一身に注目を集めた。

 日本での公式戦登板はソフトバンク時代の2016年10月2日の楽天戦(コボスタ宮城)以来2年ぶり。先発マウンドとなると、西武最終年の06年9月26日のロッテ戦(インボイス)以来だ。

 注目の初回は1死一、三塁からゲレーロに左前適時打を浴びて失点。同点の三回は無死満塁からマギーの併殺打の間に勝ち越しを許し、さらに2死三塁からの遊ゴロを京田が悪送球し、3点目を失った。

 だが四回は1死二、三塁で吉川尚を空振り三振に仕留めると、坂本勇は投ゴロ。五回は2死一、三塁で大城を右飛に打ち取った。5回で移籍後最多の96球を投げて8安打、3失点(自責点2)の竜デビューだった。

 「先頭打者をしっかりアウトにすることができなかった。それによって球数が多くなってしまったことが反省です」

 この日は以前から交流のあるEXILEのATSUSHIが書き下ろした登場曲でマウンドに向かった。勇姿を目に焼き付けようと、ATSUSHIも観戦に駆けつけていた。

 15年に右肩を手術し、ソフトバンクでは3年間で1軍登板はわずか1試合。平たんな道のりではなかったが、1軍の公式戦で先発として5回を投げきれるところまで来た。「要所要所、的を絞らせなかった」と森監督。4216日ぶりの白星はつかめず、敗れはしたが、復活ロードは明るいことを示した。

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