楽天・則本、今季初勝利で1000K達成!「自分を褒めてあげたい」

 3回に通算1000奪三振を達成し、記念のボードを掲げる則本(共同)
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 「楽天7-2ソフトバンク」(6日、楽天生命パーク宮城)

 気温7・7度。冷たい雨に打たれながら、楽天・則本昂大投手は腕を振った。三回2死一、二塁、内川をフォークで斬り、通算1000奪三振を記録。958回での達成は史上5番目のスピード記録だ。節目の数字に到達しただけでなく、チームの連敗を5で止め、今季初の本拠地勝利を呼び込んだ。

 「1000個、2000個三振を取ったからと言って、勝てるものではない。喜び方は分からないけど…積み重ねていかないと(1000個は)取れない。そういう意味では自分を褒めてあげたい」。あくまで通過点と捉える大台も、渇望していた勝利を得たことで、ひときわ輝いた。エースの金字塔に呼応するように打線も奮起。連敗中で沈んでいたムードを、則本が中心となって打破した。

 前回登板の開幕戦・3月30日のロッテ戦では、150球を投げる熱投を演じた。「どういう状況でも、できることはやっていかないといけない。疲れていても元気で投げる。そこは変わらない」。タフな右腕は、表情ひとつ変えずに言ってのけた。この日も133球。お立ち台では「大丈夫です。そこは自分が大丈夫なので行ってるんで。心配しないでください」と笑顔でスタンドを見渡した。

 「とにかくチームが勝つことだけ。これで浮上していけたら」。エースがトンネル脱出へと導いた。

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