東洋大・上茶谷16K初完封 12球団&米スカウトの前で
「東都大学野球、東洋大9-0中大」(9日、神宮球場)
開幕し、3連覇を目指す東洋大が9-0で中大に快勝した。5季ぶりに1部復帰の駒大は8-3で立正大を下した。東洋大はリーグ戦初先発の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年・京都学園)が6安打16奪三振で初完封初勝利。駒大は四回、4番・岡田耕太内野手(4年・敦賀気比)が勝負を決定づける満塁本塁打を放った。
もう“第3の男”とは呼ばせない。今秋ドラフト上位候補右腕の上茶谷が、杉本泰彦新監督(58)の起用に最高の結果で応えた。
同じくプロ注目右腕の甲斐野央投手(4年・東洋大姫路)、梅津晃大投手(4年・仙台育英)を差し置いての開幕マウンド抜てき。「初回から全力で行った」とこの日最速148キロの直球と今年から使うスプリットで三振の山を築いた。
日本の全12球団と米球団のスカウトが視察する中、「甲斐野に教えてもらった」という新兵器は威力抜群。西武・渡辺SDは「変化球も多彩。上位候補でしょう」、阪神・吉野スカウトは「ボールに力がある」と評価した。最終学年で頭角を現し、うれしいリーグ戦初勝利。強力投手陣の柱としてフル回転する。