ロッテ・福浦 球団新!通算2162試合出場 殊勲の働きで花添えた
「ロッテ5-2西武」(10日、ZOZOマリンスタジアム)
万感の思いを抑えてロッテ・福浦が言った。「チームが勝ったことが一番です。記録よりも…」
1点を追う五回2死二塁から四球を選び、チャンスを拡大させた。直後に清田の投ゴロを十亀が一塁に悪送球して同点。ベテランが流れを呼び込んだ。
試合成立となったこの回終了後、ロッテの球団史に新たな1ページが加わった。球団史上最多の通算2162試合出場だ。
「2162試合出場」の大ボードを見て、「やっと実感が湧いた」というが、感傷には浸らなかった。1点を勝ち越して迎えた七回先頭で左翼線に二塁打。貴重な追加点の案内人となった。
93年度ドラフトの7位指名で投手として入団したが、翌年、野手に転向。バットを振り続け、壁を乗り越えてきた。努力と精進。プロ25年目の勲章の原点はチーム愛だ。
「勝ってよかった。これからもチームに貢献したい」。西武の連勝を止めた次の目標は、あと「32」に迫った通算2000安打。42歳。ファンが称える『俺達の福浦』は前を見据える。