プロ注目の東洋大・上茶谷、スカウトも高評価 最速148キロで9回1失点
「東都大学野球、東洋大3-1中大」(11日、神宮球場)
今秋ドラフト上位候補右腕の東洋大・上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年・京都学園)が先発し、9回1失点完投で今季2勝目をマークした。
141球を投げた初完封から中1日での登板でも、安定感は抜群だった。試合前のブルペンから「全然行けるな」と手応えを実感。中盤まで0-0と緊迫した展開にも落ち着いて最後まで投げ抜いた。球威も全く衰えず。この日は最速148キロを計測し、最後の打者も140キロ中盤の直球で空振り三振に斬った。
視察した広島など5球団スカウトも舌を巻く。オリックス・古屋編成部副部長は「精神的なところも大したものだ」と走者を背負っても動じないマウンド度胸を評価した。
実績がなかったところから、今カードでは2試合を1人で投げ抜き2連勝。杉本泰彦監督は「3月の時点で信頼しています」とチームの勝ち点獲得に大きく貢献した右腕をたたえた。