今夏の甲子園からの外野席有料化を承認 混雑による事故防止が理由
日本高野連は11日、大阪市内で今夏に行われる「第100回全国高校野球選手権記念大会」(8月5日開幕・甲子園球場)の第2回運営委員会を開催し、「入場券販売方法の変更と料金改定」などを承認した。
混雑による事故やトラブルを防ぐため、これまで無料だった外野席を有料とし、料金は大人500円、子ども100円とすることを正式に決めた。
また、これまで自由席だったバックネット裏は、完全前売り・指定席とし、料金は現行の2000円から2800円に引き上げることも決まった。
一、三塁側特別自由席、アルプス席も、それぞれ料金を引き上げるという。
高野連では料金値上げの主な理由を、入場を待つ観客の列の混雑が深刻で転倒事故などを防ぐための警備費用が増加していることや、野球の普及・振興、選手育成などについて協議している「高校野球200年構想」の事業費用確保のためとしている。「お客様の来場時間帯を分散して混雑緩和を図るほかに、遠方のお客様が入場券を購入しやすくなり、列に並ぶ必要がなくなるなどの利便性向上も目的です」と説明している。