巨人、誤算続きの5連敗で単独最下位 クリーンアップは12球団唯一ノーアーチ…
「巨人3-6DeNA」(11日、東京ドーム)
巨人は痛恨の逆転負けで5連敗。12年4月25日以来、6年ぶりに単独最下位となった。
まさに魔の八回だ。前夜の上原に続き、沢村が大炎上。1点リードの展開で、2死無走者から5連打を浴びて4点を失った。采配が裏目となった高橋監督も、一塁ベンチで厳しい表情を浮かべた。
悪夢がよみがえる。5連敗は、昨年の5月から6月にかけて喫した13連敗以来。今季も誤算が積み重なり、ドロ沼にはまり始めている。前カードのヤクルト戦はエース菅野、昨季13勝の田口が打ち込まれた。2枚看板は、ここまで白星なし。さらに開幕直後は安定感を誇っていたリリーフ陣の上原、沢村が崩れ、逃げ切りにも失敗した。
ただ、誤算は投手陣だけではない。この試合は、プロ初先発となった平田を打ちあぐねて五回まで無得点。六回は押し出しで勝ち越し点を挙げたが、迫力を欠いた。
坂本勇、ゲレーロ、マギーのクリーンアップは11試合を消化してノーアーチ。クリーンアップに本塁打が出ていないのは、12球団で巨人だけという現実が重くのしかかる。
昨季、チーム最多本塁打はマギーの18本。大砲不足を解消すべく獲得した新助っ人のゲレーロはオープン戦では5本塁打を放ったが、開幕後はまさかの不発。打率・263ながら、0本塁打、1打点は4番として物足りなさは否めない。
オープン戦は首位。開幕直後は3勝1敗で滑り出しただけに、何とか狂った歯車をかみ合わせるしかない。