巨人5連敗 12年以来の単独最下位 前夜は上原…今度は沢村が大炎上
「巨人3-6DeNA」(11日、東京ドーム)
前夜の再現のような逆転負けで、由伸巨人が12年4月25日以来の単独最下位に沈んだ。2点を先制された直後の六回に3得点。連敗脱出へのお膳立てを整えて迎えた八回。前夜は上原浩治投手が、そして今度は沢村拓一投手が大炎上。屈辱的な敗戦を喫した。凍り付いたスタンド。試合後、高橋由伸監督は平静に言葉を紡いだ。
「昨日は上原が打たれましたけど、今の後ろはこの4人(沢村、上原、マシソン、カミネロ)が勝ちパターンの投手ですので、この4人には頑張ってもらうしかないのでね」
2死からの悪夢だった。ロペス、宮崎の連打で一、三塁とされ、代打・乙坂に右中間を割られる逆転2点二塁打を浴びた。衝撃は続き、さらに2死二、三塁から戸柱の2点二塁打でダメを押された。2死からの5連続長短打で、2/3回を4失点。沢村は「連敗を止められなかったのは僕の責任。申し訳ない」と声を落とした。
昨季の13連敗以来となる5連敗。連敗中はすべて先制されており、主導権を握れない戦いが続いている。「もっと早く点を取らないと。こちらのペースで試合をしていかないと」。指揮官は終盤に粘りを見せた打線にも奮起を促した。開幕から11試合で、12球団で唯一クリーンアップの一発がない。負の流れを食い止める強烈な一撃が待たれる。