東洋大・上茶谷 中1日で2連勝 ドラフト上位候補を5球団視察
「東都大学野球、東洋大3-1中大」(11日、神宮球場)
3回戦1試合が行われ、3連覇を狙う東洋大が3-1で中大を退け、勝ち点1を獲得した。今秋ドラフト上位候補右腕の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年・京都学園)が9回1失点完投で、今季2勝目を挙げた。中大は4安打と打線に元気がなかった。
安定感抜群だ。141球を投げて初完封勝利を挙げた9日から中1日での登板となった上茶谷。「アドレナリンが出ていた」と疲れを全く感じさせない投球で、勝ち点獲得に貢献した。
中盤まで0-0と緊迫した展開にも落ち着いていた。「真っすぐで行けることを試したかった」。この日最速148キロの直球を軸に中大打線を押し切った。
今までは実績がなかったが、今カードで2試合を1人で投げ抜いて2連勝した右腕。視察した広島など5球団のスカウトも舌を巻き、オリックス・古屋編成部副部長は「ストライク先行でコースに投げ分けられる」と評価した。
「自信はついてきました」と上茶谷。このまま連勝街道を歩み続け、今秋ドラフトで主役となる。