DeNAドラ1東プロ初星!「これがプロで勝つことか」チーム5連勝2位タイ浮上

プロ初勝利のウイニングボールを手にラミレス監督(左)と笑顔を見せる東(撮影・棚橋慶太)
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 「巨人4-6DeNA」(12日、東京ドーム)

 DeNAが5連勝で2位タイに浮上。ドラフト1位左腕・東克樹投手(立命大)が、六回途中3失点でプロ初勝利した。

 逆境をはね返す強い心。それこそが東の真骨頂だ。「悪いときにどう抑えるかを、いつも考えている」。立ち上がりの乱調から新人離れした修正能力を見せ、5回1/3を3失点で待望のプロ初勝利をつかんだ。

 投球より前に打撃で見せる。初回、神里の先頭打者弾などで3点を奪い、なお2死一、二塁からの中前打でプロ初安打初打点を記録。だが直後の投球では坂本勇、吉川尚に連続四球。1死後にマギーの3ランを浴びた。

 だが、ここからが並みの新人ではない。「初回は体が浮ついていたがフォームを修正した」。腕の振りを小さくして制球力が戻ると、五回2死一、三塁では岡本を147キロの外角直球で見逃し三振に仕留めると、気迫の雄たけびを上げた。

 ラミレス監督が「体は小さいが強い心を持っている」と評する左腕。その心を作ったのも、小さな体だった。

 「ずっと周囲に体が小さいからプロは無理と言われてきた。『見返してやろう』と結果を残し続けて、そういう声がなくなった」

 反骨の左腕が得たプロ1勝も「自分の力で勝った試合ではない」と仲間に感謝。「これがプロで勝つことかという感じです」。勝利の喜びと重み-。ウイニングボールを握りしめ、小さな左腕は大きな一歩を記した。

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