日本ハム・栗山英樹監督（５６）が１３日、ドラフト１位・清宮幸太郎内野手（１８）＝早実＝の早期昇格プランを明かした。フル出場できる体の状態に仕上げ、さらにイースタン・リーグで結果を残すことが大前提。持ち前の打棒で圧倒的な存在感を示せば、道は一気に開けるかもしれない。

　福岡市内のチーム宿舎。報道陣から清宮の話題を振られ、指揮官の表情が一瞬緩んだ。「２軍で何１０打席立って、３割打ってとかそんなのは関係ない」。結果と内容を吟味した上だが、いたずらに決断を延ばすつもりはない。「自然とそういう時はくるよ」と吉報を待っている。

　限局性腹膜炎から１０日のイースタン・西武戦で実戦復帰した清宮だが、オープン戦から現在まで無安打が続いており、現状は厳しい状況だ。この日は鎌ケ谷の２軍施設で汗を流し、１４日からの阪神との交流戦に向けて調整。「直球がいいですね」と先発予定の才木をイメージしながら、スタメン出場する準備を進めた。栗山監督の念頭にあるのは１軍での“英才教育”。清宮の奮起を願い、期待を込めた。