京山3戦3勝 DeNA17年ぶり8連勝 19歳右腕をラミレス監督も絶賛
「DeNA6-1中日」(15日、横浜スタジアム)
強風と雨が伴う“春の嵐”が去った後のハマスタに、さわやかな風が吹き込んだ。DeNAの19歳右腕・京山将弥投手が、百戦錬磨を思わせる堂々の投球を展開。デビューから3戦3勝となり、ハーラーダービー単独トップへと躍り出た。
初回から直球にチェンジアップ、スライダーなどを織り交ぜ、中日打線を翻ろうする安定感抜群の投球。四回は1死一、二塁の危機も、2死後に高橋を空振り三振に斬り、力強く右拳を握った。
チーム7連勝中でのマウンドに「すごくプレッシャーはあった」と京山。それでも「自分で途切れさせたらあかんと気合が入った。逆に力になった」と、重圧などみじんも感じさせない内容だった。
普段はYou Tubeでお笑いコンビ・千鳥の漫才を見て爆笑する普通の19歳。ひとたびマウンドに上がればラミレス監督が「重圧を全く感じさせないほど落ち着いている」とし、筒香も「堂々としている。若いという目で見ていない」と一目を置く存在だ。
5回2/3を1失点で降板したが、防御率1・10もリーグトップ。指揮官が新人王について「いずれ彼の名前が候補に出ることは間違いない」と早くも言及するほど。チームを17年ぶりの8連勝に導いた右腕が、旋風を巻き起こそうとしている。