柳田「興奮した」サヨナラ弾でソフトバンク3連勝 鹿児島で8連勝
「ソフトバンク7-6ロッテ」(15日、鹿児島県立鴨池野球場)
1点差の九回1死二塁。ロッテの抑え、内の直球をバックスクリーンへ運んだソフトバンク・柳田は右手の人さし指を高々と突き上げ、ほえた。「集中していた。興奮した」。自身3年ぶり4度目のサヨナラ本塁打に、声のトーンは上がりっぱなしだった。
自らの後ろを打つ4番内川、5番デスパイネは八回の攻撃で代走を送られ交代していた。敬遠を想定し、工藤監督も「代打を用意していた」と明かす場面だったが、柳田は違った。「打率も低いし絶対に勝負してくると思った。腹をくくって打席に立った」。試合前の打率は・250。読み通りの勝負を正面から受け止め、一振りで制した。
直前に勝ち越し点を許した抑えのサファテには、負ければ今季初黒星が付く状況。チームにダメージを残さないためにも、柳田が打つしかなかった。
チームは鹿児島での試合で8連勝。観客の後押しもあり最大3点差をはね返した執念を工藤監督は「諦めない姿勢が出ている」とたたえた。徐々に王者らしさが見えはじめた。