亜大・頓宮裕真、2打席連発で7打点 12球団注目のドラフト候補
「東都大学野球・亜大12-3中大」(17日、神宮)
亜大が今季初戦で大勝した。今秋ドラフト候補の頓宮裕真捕手(4年・岡山理大付)は「4番・一塁」で出場。公式戦初となる2打席連続の本塁打で7打点と大暴れした。
全12球団のスカウトが視察する中で、長打力を見せつけた。三回に1点を先制し、なおも2死満塁で迎えた第2打席。「狙っていた」という直球を振り抜くと、打球は左翼席へ吸い込まれていった。豪快なグランドスラムで流れを完全に引き寄せた。
勢いは止まらない。続く四回、2死二、三塁の第3打席ではスライダーに泳がされながらも再び左翼へアーチをかけた。技ありの一発に「左足に体重が残っていたので、うまく打てた」と手応え。阪神・吉野スカウトも「遠くに飛ばす能力がある」と屈指のパワーに目を見張った。
打撃フォームの修正が奏功した。春季キャンプから左足をすり足気味に変更。ボールを前でさばけるようになり、「しっくりきている」と好感触だ。
生田勉監督が「打線が弱いので。彼が打たないと」と言うようにチーム事情から打撃に集中するため、一塁の守備に就いた。指揮官の意図にいきなり応えた右の大砲。主将も務めるチームの柱が好スタートを切った。