森が連日Sで新守護神名乗り サファテ抹消もソフトバンク5連勝
「ソフトバンク5-2楽天」(18日、ヤフオクドーム)
ソフトバンクの絶対的守護神・サファテが出場選手登録を外れた日、3点リードの九回のマウンドに上がったのは森だった。「守護神なんてシーズン前は想像もしていなかった」。最速151キロの直球を軸に攻めの投球。2死から四球を与えたが、この日2安打の山下を空振り三振に仕留めた。17日に続く2セーブ目で、チームを5連勝に導いた。
本来は七回を任されることが多い森は、サファテから「七、八、九回はどこも一緒」と言われたことがあるという。「でも九回は全然違う。アドレナリンがすごく出る。昨日もぐっすり眠れた。やりがいがある」と目を輝かせた。
右肘の手術を受けた岩崎に続き、サファテも不在。昨季は六回終了時点でリードしていれば76勝3敗という驚異的な勝率を誇った鉄壁の継投パターンは崩壊した。その中で八回をモイネロが3人で抑え、森とともに2日続けて終盤に無失点リレー。工藤監督は「この形は続くかなと思う。(順番が)逆になることもあると思う」と、2人に勝っている展開の終盤を託す考えを示した。
サファテの離脱に森は「寂しい」と漏らす。「本人が一番つらい。その分、今いるメンバーでやるだけ」と言葉を続けた。大きな危機をはね返せるか。昨季王者の力が問われている。