楽天・藤平、キレキレ変化球で初星 横浜高先輩の松坂&涌井黒星も後輩キラリ
「ソフトバンク1-3楽天」(19日、ヤフオクドーム)
自信を持って鷹を斬った。楽天・藤平は変化球の精度が抜群にさえ、7回2安打無失点。19歳の快投でチームの連敗がストップした。
「カーブとフォークでカウントがとれたのが良かった。カーブは今年1球もストライクが入らなかったので」。そのカーブが絶妙に決まった。そしてフォークを今季初解禁。その1球目のフォークでソフトバンク・柳田から見逃し三振を奪った。
佐藤投手コーチからカーブとフォークの重要性を改めて説かれた。「スライダーだけでは打者の頭の中を混乱させることはできない」。それを体に染み込ませるため、前回登板からの1週間で4度ブルペンに入った藤平。その成果が現れた。
七回を終え103球。続投を志願したが、前回登板で七回を投げきれなかったこともあり佐藤コーチから「信用できねえ」と言われ、渋々降板。「もっと信頼される投手になりたい」と話した。
19日、くしくも横浜高の先輩、中日・松坂、ロッテ・涌井も先発。白星を挙げたのは後輩の藤平だけだった。「偉大な先輩たち。投げ合えるのを楽しみにしたい」と目を輝かせた。