山本浩二氏 衣笠氏急死に悲痛「衣がいたからやってこれた…つらい」
元プロ野球広島で、“鉄人”の異名を持つ衣笠祥雄氏が23日に上行結腸がんで亡くなったことが24日、分かった。71歳だった。ともに主軸を打ち、1975年の広島の初優勝に貢献した山本浩二氏(71)は24日、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」に電話で生出演。訃報に「ビックリしたというか、まだ早いというか…先日の星野(仙一)といい、つらいですね」と1月に亡くなった星野仙一氏(享年70)に続き、盟友を失った悲しみを語った。
訃報には自宅で接した。先週、テレビで野球解説した姿を見ていたそうで、「声にちょっと元気がないなあ、と感じましたね」と明かし、「まさか…ね」と絶句した。衣笠氏は19日のDeNA-巨人戦でも解説を務めていたばかりだった。
体調不良は3年ぐらい前から聞いていたといい、「それから何度か会っていたんですけど…ね」と述懐。衣笠氏に捧げる言葉を聞かれると、「『ありがとう』ですかね。お互い成績を残せたのは、お互い負けたくない、って張り合ってたから。本当にありがとう…です」と語った。
そして「衣(きぬ)がいたから、私はやってこれた。(彼が休まないから私も)休みたくても休めない。いいお手本でしたね。良きライバルで、腹を割って話せる人でした」と感謝と尊敬の思いを伝えた。
衣笠氏が達成した2215試合連続出場は歴代日本1位で、世界でも歴代2位の大偉業で、「鉄人」と呼ばれた。