衣笠氏訃報 ONにも衝撃 長嶋氏「ナイスガイでした」王氏「信じられません」
元プロ野球広島で、野球解説者の衣笠祥雄氏が23日、上行結腸がんのため亡くなった。71歳だった。
「鉄人」と呼ばれた衣笠氏の訃報に、幾度も名勝負を繰り広げたONもショックを受けた。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督は球団を通じてコメントを発表。「鉄人と呼ばれた通り、体の強い選手で、私が監督1年目の1975年には山本浩二さんとカープを引っ張り、初優勝を見事成し遂げられたことが印象深いです」と現役時代を振り返った。
その人柄についても追悼。「心優しい人でもあり、巨人戦で死球を受けた時には、カープのベンチを自らなだめながら笑顔で一塁へ向かう姿が忘れられません。芯が強く、優しい心を持っているいい男、ナイスガイでした」と語った。
19日、衣笠氏が解説を務めたDeNA-巨人の中継をテレビ観戦していたことも明かし、「声にいつもの元気がなく、心配していました。ご冥福をお祈りします」と、哀悼の意を示した。
一方、ソフトバンク・王貞治会長も球団を通じてコメントした。「鉄人と言われた衣笠さん、こんなに早く亡くなられるとは信じられません」とショックを隠せない様子。現役時代の活躍に尊敬の念を示し、「けがを乗り越え達成した連続試合出場記録は絶対に続けるんだという気持ちがあったからですし、その気持ちは後輩にも受け継がれていると思います。慎んでご冥福をお祈りします」と結んだ。