鉄人しのぶ広島市民 街の英雄、誇り   

 「この街の英雄だった」。プロ野球広島カープで活躍し、国民栄誉賞を受賞した衣笠祥雄氏の死去の知らせが届いた24日。地元の広島市民は早過ぎる「鉄人」の死に驚き、惜しんだ。

 球団を長年支え続けてきたファンにも動揺が広がった。球団の歴史を語り継ぐ市民団体「カープかたりべの会」代表の大下達也さん(56)は「昨季から解説の時の声がかすれて、しんどそうだった。一つの時代を築いた市民の誇りだった」。

 全国にあるカープ応援団を束ねる「全国広島東洋カープ私設応援団連盟」会長の新藤邦憲さん(69)は「空を切る豪快なスイングは忘れられない。監督やコーチとして、もう一度カープのユニホームを着てほしかった」と話した。

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