西武・山川 8号満塁弾&9号3ランで計7打点 2冠の4番が5連勝けん引

 「ソフトバンク6-12西武」(25日、ヤフオクドーム)

 西武・山川穂高内野手の豪打がチームを5連勝に導いた。0-0の三回2死満塁。バンデンハークの外寄り154キロを逆らわずに右越えに運んだ。2016年9月以来、自身2本目のグランドスラム。9-1の六回は左中間席にダメ押しの9号3ランを放った。自身初の1試合7打点に「良かった。毎日、ヒーローは日替わりだと思っている」と喜んだ。

 昨季、チームはヤフオクドームで1勝11敗と大きく負け越し、バンデンハークにも0勝4敗と相性は最悪。今季の敵地初戦で苦手意識を一掃する2本のアーチをかけた。

 より豪快だったのは六回の3ランだが、山川にとって右方向への本塁打は追い求める形の一つだ。ロッテで3度の三冠王に輝いた落合博満氏の打撃練習を映像で見た際に「下からたたいてボールを上げている」と、右方向へ長打を放つポイントを感じ取った。三回の一打は力みのないスイングで打球に角度をつけた。

 昨季のヤフオクドームでは、1試合の最多得点が6だった。この試合は三、六回に6点ずつを奪って鬱憤(うっぷん)を晴らす。2発7打点。打撃2冠をひた走る4番打者は「勝てたことにすごく価値がある」と重みをかみしめた。

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