埼玉栄“ダル2世”米倉4回0封9K 阪神・平塚スカウト「よかったね」
「春季高校野球埼玉大会・2回戦、埼玉栄10-0熊谷工」(26日、上尾市民球場)
埼玉栄が今年初の公式戦に大勝した。“ダル2世”こと今秋ドラフト候補右腕の米倉貫太投手(3年)が先発し、4回無失点9奪三振と好投した。
変化球主体の投球がはまった。カーブ、スライダーなどのキレは抜群。「腕を振ろう」という強い意識で三振の山を築いた。直球もスカウト陣のスピードガンでこの日最速144キロ。三回から5者連続奪三振に阪神・平塚スカウトは「よかったね。直球も悪くない」とうなった。
東北高でダルビッシュ(現カブス)を育てた若生正広監督(67)の勧めで、3月からワインドアップに変更した。「体を大きく使えるし、打者を威圧できる」と効果を感じ始めている。「チームを勝たせないといけない」といっそう責任感の高まるエースに、飛躍の予感が漂う。