東洋大が投手戦を制す ドラフト候補の上茶谷が最速151キロ
「東都大学野球、東洋大1-0国学院大」(27日、神宮)
東洋大が投手戦を制し、勝ち点を2とした。今秋ドラフト上位候補の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年・京都学園)と甲斐野央(ひろし)投手(4年・東洋大姫路)が無失点リレー。ともに150キロ超の快速球で圧倒した。
先発の上茶谷は前回登板からしっかりと修正した。24日の国学院大1回戦での力みから失点につながった投球を反省。「落ち着いて1個1個(アウト)を取る」と四回まで無安打に抑えた。七回には「自分の中でいい真っすぐが来だした」と自己最速タイの151キロを計測。7回無失点7奪三振で今季3勝目を挙げた。
後を受けた甲斐野は2回無失点と危なげなくリリーフ。140キロ台の高速フォークを軸に相手打者を寄せ付けなかった。直球の最速は24日に神宮をどよめかせたときと同じ155キロ。この日、スタンドが沸かなかったことも「それが自分の普通になってきたのかな」と手応えに変えた。
2人そろっての好投にスカウト陣の評価は上がる一方だ。「非常に楽しみですね」と楽天・長島スカウト部長。プロの熱視線を浴びる中、上茶谷と甲斐野が互いに競い合いながらチームを引っ張る。