早大今季初勝利 170センチの大砲・吉沢2発大暴れ
「東京六大学野球、早大3-2明大」(28日、神宮球場)
早大が今季初勝利を挙げた。吉沢一翔内野手(2年・大阪桐蔭)がリーグ戦初本塁打を含む2発の大暴れ。チームの全得点となる3打点を挙げ、明大撃破に貢献した。
フルスイングで試合を決めた。1点ビハインドの八回1死一塁。二回に先制弾を放ち、いいイメージは残っていた。カウント3ボールから直球を思い切り振り抜くと、打球は左翼席へ。「うまく風に乗ってくれた」と逆転の2点本塁打。盛り上がるスタンドをかみしめながらダイヤモンドを一周した。
同リーグで活躍する同じ大阪桐蔭OBたちが刺激になった。特に3試合連続本塁打を記録した立大・三井健右外野手(2年・大阪桐蔭)とは高校時代に主軸を組んだ間柄。「自分も負けてられない」。かつての戦友の本塁打数に1試合で1本差に迫った。
東大と同率で最下位に沈んだ昨季から巻き返しを図る早大。身長170センチと小柄な大砲が、貧打に苦しむチームを救う。