大阪桐蔭・根尾&藤原抑えた公立・汎愛の147キロ右腕が惜敗
「春季高校野球大阪大会・3回戦、関大北陽5-4汎愛」(29日、金光大阪グラウンド)
汎愛がプロ注目の最速147キロ右腕・羽田野温生(はるき)投手(3年)の力投実らず、延長10回にサヨナラ負けした。
身長188センチの長身から、この日の最速142キロの直球と、パームなど4種類の変化球をを投げ分けた。四回に2ランを浴びながらも粘りの投球を続けた。
延長10回2死で四球を与えると、球数が180球を超えていたため降板。その直後に2番手投手がサヨナラ三塁打を浴びた。9回2/35失点の内容に「背番号1を背負っている以上、最後まで投げたかった悔しい」とうなだれた。
バックネット裏では阪神、オリックス、楽天が視察。阪神・畑山チーフスカウトは「状態はよくないと聞いているけど、明らかに腕を振った時にはよかった。そういう球がコンスタントに投げられれば面白い」と話した。
羽田野は1年だった2016年秋の大阪大会・大阪桐蔭戦で先発。今秋ドラフト1位候補・根尾昂内野手から三振を奪い、藤原恭大外野手ら同級生はノーヒットに抑えた。
今春センバツ王者とは、今夏も北大阪大会で対戦する可能性がある。「公立で強い私学を倒したいと思って(汎愛に)入った。今は桐蔭、桐蔭となっているけど崩したい」。夏までに目標の最速150キロ超えを果たし、王者に挑む。