中日・松坂、日本球界12年ぶり勝利「四球が多く僕らしい」6回3安打8四死球1失点
「中日3-1DeNA」(30日、ナゴヤドーム)
中日・松坂大輔投手(37)が、日本球界では4241日ぶりとなる白星をつかんだ。今季3度目の先発で6回114球、3安打でDeNA打線を1点に抑え、移籍後初勝利。日本では西武時代の2006年9月19日ソフトバンク戦以来の勝利となった。
九回2死三塁。京田がロペスの遊飛をつかみ、試合終了をベンチで見届けた松坂は笑顔いっぱいにハイタッチの祝福を受けた。
止まっていた時計を再び動かした松坂は、久々のお立ち台でインタビューを受け、「チームが苦しい時、これだけのファンのみなさんの前で久しぶりの勝利を味わうことができて本当に最高です」と笑顔で声援に応えた。
ウイニングボールを手にすると、「モノに対しての執着心はないが、きょうのウイニングボールは特別なものになりました」と喜びを噛み締めた。
先発3試合目でつかんだ移籍後初勝利。前回の19日・阪神戦(ナゴヤドーム)では123球を投げて7回4安打2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず、2敗目を喫した。
チームの連敗も4で止めた右腕は、「自分で連敗を止めてやろうと初回からとばしていきました。五回を投げて監督から、“もういいだろう”と言われたが、投げたい気持ちがありましたし、投げることしか考えていなかった」と続投を志願。
六回はこの試合7つめの四球と振り逃げでピンチを招いたが無失点に抑え、「前回の投球と比べると、きょうは四球が多く、僕らしいといえば僕らしい」と笑って見せた。
ナゴヤドームには松坂の12年ぶりのNPB勝利を祝うファンの大声援がこだましたが、「ピンチの場面でのみなさんの応援が僕に力を与えてくれました。きょうをきっかけにチームも僕ももっと、もっと上に行けるように頑張っていく」と力強くアピールしていた。