日本ハム・ドラ1清宮、二塁打デビュー プロ初打席いきなり!記念球は父・克幸氏に
「日本ハム0-1楽天」(2日、札幌ドーム)
ゴールデンルーキーが鮮烈デビューを飾った。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が、1軍昇格即スタメン「6番・DH」でプロ初出場。0-1の二回2死走者なしで迎えた初打席で、中堅フェンス直撃の二塁打を放った。あと少しで本塁打という豪快な打球に、札幌ドームはどよめきと大歓声に包まれた。
黄金ルーキーがいきなり周囲の度肝を抜いた。1軍初昇格した清宮が「6番・DH」で先発出場。プロ初打席で中堅フェンス直撃の二塁打を放ちプロ初安打を記録した。「ヒット1本が出たことは自信につながります」と、記念のボールを手に笑みを浮かべた。
二回2死走者なし。大歓声の中、スターウォーズのテーマ曲に乗って打席へ。カウント1-1からの3球目だった。岸の高め145キロ直球を振り抜くと、打球はあっという間に中堅フェンスを直撃。初打席初本塁打とはならなかったが、塁上で両拳をグッと握り締めた。「ファンの方たちが地響きのような歓声を上げてくれたのでうれしかった」。記念の一打で、観戦に訪れたラグビー・ヤマハ発動機監督の父・克幸氏も喜ばせた。初安打のボールは「あげます」と父に贈るという。
練習試合、オープン戦ではプロの壁を痛感した。3月1日・ラミゴ戦の2打席目から31打席連続無安打。中旬には限局性腹膜炎を発症。慣れない環境での過食が原因だった。母・幸世さんからは「あんたはプロじゃない。プロはそういうところもしっかりしないと」と厳しい言葉をもらった。「情けない」。その後は揚げ物を控えるなど食生活も改善した。
鮮烈デビューを飾った怪物だが、初安打よりも三振の悔しさの方が大きかったという。七回2死三塁では岸のチェンジアップに空振り三振。「打てなかったことで課題も見つかった。次当たった時の宿題」。手応えと悔しさを胸に、スーパースターへの扉を開けた。
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