創部3年目元女子校の聖カタリナが決勝進出、鳴門下す 高校野球四国大会
「春季高校野球四国大会・準決勝、聖カタリナ学園9-8鳴門」(4日、高知県立春野)
創部3年目で初出場の聖カタリナ学園(愛媛)が、鳴門を下して決勝進出を決めた。
2-6の4点ビハインドで迎えた七回、聖カタリナ学園は4安打で2点を奪うと、八回には2番・玉井陸翔外野手(3年)の中前タイムリーなど5安打で5点を奪い逆転に成功。3点リードで迎えた九回に1点差に迫られたが、投手陣が踏ん張り勝利をものにした。
もともと女子校だった同校が2016年4月に男女共学化。同時に硬式野球部も発足し、1期生がこの春、3年生になった。宇和島東出身で早大の主将も務めた越智良平監督(37)が掲げるモットーは「攻撃野球」。パワフルな打線を武器に今春の愛媛大会で初優勝を果たし、四国大会でも旋風を巻き起こしている。
甲子園常連校の鳴門に打ち勝ち、「打線がよくつながった。選手たちが今までやってきたことを試合で出してくれている」と越智監督。5日の決勝の相手は大手前高松(香川)。ともに初の四国制覇をかけた戦いとなる。この日、3安打2打点と活躍した4番・大森貴仁捕手(3年)は「相手も強いと思うけど、一歩も引かず、思い切ってぶつかりたい」と意気込んだ。