ヤクルト・大引 プロ初代打本塁打が千金同点弾「ラストチャンスだと思っていた」
「ヤクルト4-3広島」(6日、神宮球場)
ヤクルト・大引啓次内野手が、値千金の同点弾を放った。
1点を追う九回2死から代打で登場。1ボールから相手守護神・中崎が投じた143キロをフルスイングすると、打球は左翼席に飛び込んだ。プロ12年目で自身初の代打本塁打だった。
今季はキャンプ序盤に下半身のコンディション不良で離脱。1軍復帰は4月25日までずれ込んだ。ここまでは無安打で、6打席目の初安打が価値ある一発。「僕が倒れたら試合が終わる。思い切って開き直った。今日がラストチャンスだと思っていた。起用してもらって、監督に感謝したい」と充実感をにじませた。
ベテランのアーチで息を吹き返したチームは、十回に勝ち越された直後にも川端の適時打で追いつき、十一回に坂口の適時二塁打でサヨナラ勝ち。大引は「開幕して初安打が初ホームランは、初めてだと思う。自分のミスで負けた試合もあるし、まだチームには借りがある。コツコツ返していけたら」とさらなる貢献を誓った。