国学院大・清水3安打完封で通算10勝目 ヤクルトスカウト評価
「東都大学野球、国学院大10-0中大」(8日、神宮球場)
国学院大と駒大がそれぞれ先勝した。国学院大はプロ注目の清水昇投手(4年・帝京)が今季初完封でリーグ通算10勝目。駒大は初回に挙げた3点を辻本宙夢(ひろむ)投手(4年・静岡)と白銀(しろがね)滉大投手(4年・柏日体)の継投で守り切った。
球威は全く衰えなかった。「思い切りいくところと丁寧にいくところを投げ分けよう」と投球にメリハリをつけて散発3安打。146キロの直球で最後の打者を空振り三振と寄せつけず、清水が115球で試合を締めた。
1人で投げ切ることしか頭になかった。今季初勝利を挙げた4月17日の駒大1回戦では完投目前で連打を浴び降板。救援陣の負担を減らしたい。大量援護を受け、エースとして「意志を強く持って完封できた」と満足げな表情を浮かべた。
ヤクルト・伊東編成部長は「試合を作れる」と快投を見せた右腕を評価した。上茶谷大河投手(4年・京都学園)ら東洋大の150キロ超右腕トリオが目立つ今季の戦国東都。1年秋から投げてきた実績を誇りに、清水も負けるつもりはない。