ロッテ・ドミンゲス1号!困ったちゃん大勝導いた 井口監督「今年一番のつながり」
「西武3-12ロッテ」(11日、メットライフドーム)
ブスブスと燃え始めた打線に一気に火をつけた。二回1死一、二塁。この好機で登場したのは11打数無安打のロッテ・ドミンゲスだった。
カウント3-1から佐野の143キロストレートを捉えた。打球は左翼席へ逆転の来日1号3ランとなった。「手応えがあった。いい打球だった。貢献できてうれしい」。本音だった。
メジャー通算42発。大砲候補と期待されたが、打撃不振から開幕を2軍で迎えた。
5日の日本ハム戦でDHで初スタメン。以来、変化球攻めに音なしだった。井口監督は「困ったもんですね」とあきれ顔だった。だが「真っすぐを待っていた」とドミンゲスがモヤモヤを吹き飛ばした。
井口監督は「打ちそうな感じはあった」と話したが、結果次第では12日からスタメン落ちもあった。
この一発で西武打線のお株を奪う猛攻を呼び込んだ。「下位打線からも点が取れた。今年一番のつながりだった」と指揮官。主役は10日、散髪して11日に臨んだ新助っ人だった。