西武の榎田、無傷4勝目 安定感抜群18回1/3連続0封
「西武6-0ロッテ」(13日、メットライフドーム)
最後までテンポよく投げ切った。6点リードの七回1死一塁。西武・榎田は田村をカットボールで三ゴロ併殺に打ち取る。今季自己最長7回を106球で無失点。大量失点が続いたチームの連敗を4で止めた。「連敗のことは意識していなかった。いつも通りに粘り強く投げた」。今季4勝目。自身18回1/3連続無失点という抜群の安定感だ。
序盤に集中力を高めた。チームは11日に8点、12日も5点を二回に奪われた。「二回の失点が続いていたので、大事にいこうと意識した」。その回は先頭の角中に中前打を許したが、後続を断って流れに乗った。
辻監督も「若い投手の良いお手本だ。けん制もフィールディングもうまい。テンポとコントロールがあれば150キロは投げなくてもいい。自分が野手なら本当に守りやすいと思う」と絶賛だ。
試合後、鹿児島在住の母に「母の日に勝てて良かった」と連絡。宮崎・小林西高時代に左肩を痛めた際、母は評判のいい治療院が鹿児島にあると聞き、片道4時間かけて車で送迎してくれたという。
阪神からの移籍が決まると「チャンスをもらえたと思って頑張りなさい」とメッセージをくれた母。「野球ができているのも母のおかげ」。2013年の自己最多に並ぶ勝ち星を挙げた左腕は、レオ投の“救世主”だ。