日本ハム・清宮 長~いトンネル抜けた 思い出の東京ドームで22打席ぶり安打
「日本ハム2-0西武」(15日、東京ドーム)
スコアボードにHのランプがともり、丸い顔をほころばせた。「7番・左翼」で出場した日本ハムのドラフト1位・清宮(早実)が七回に二塁打を放ち、22打席ぶりの安打。「コース的にヒットかなと思いました。(無安打が続いても)あまり気にはしてなかったけど、うれしいです」と喜んだ。
“3打席目”の正直となった。右飛に倒れた第2打席では「いい感じで捉えていた」と手応えを残していた。そして迎えた第3打席。七回1死走者なし。1ボールからの2球目。ツーシームを引っ張り右翼線に落とした。スライディングで二塁へ到達すると、ベンチに向かい、笑顔でガッツポーズをした。
思い出の詰まった東京ドームでの初めてのプレーに、胸を躍らせた。この日は午前中に球場入りし、早出守備練習。全体練習前には西武・山川とバットを交換した。打撃練習では西武の主砲ものと、2000安打達成後にもらったソフトバンク・内川のバットを使用。快音を響かせて気分よく試合に臨めたことが結果につながった。
12年の巨人と日本ハムの日本シリーズで、リトルリーグ世界一になった清宮は始球式を務めた。東京出身で幼少期から何度も観戦した球場での活躍。「ここで野球をやれたら格好いいと思っていた。プロ野球選手として立てて楽しかった」。記念の一打を心に深く刻み、怪物は前へと進む。