ヤクルト青木 日本復帰V1号 大谷ばりサイレントトリートメントで祝福
「ヤクルト2-1巨人」(15日、鹿児島県立鴨池野球場)
36歳の名球会バッター、ヤクルト・青木が、子供のような笑顔になった。日本では11年10月8日以来2411日ぶりのアーチにも、ベンチの同僚は知らんぷりの“サイレントトリートメント”。両手を広げてアピールした後、一斉に受けた祝福が心地よかった。
同点の八回無死。山口の外角高め145キロを豪快に振り抜いた。今季1号は決勝の右越えソロ。「ホームランをずっと打っていなかったんでね。いつ打てるかのと思っていた」と喜んだ。
日米で2000安打以上打っても、変化を恐れない。打席の構えは日々微妙に異なり、バットも関係者が驚くほど頻繁にチェンジ。フォームも、練習中にバレンティンらの意見に耳を傾ける。「タイミングが合わなかったから思い切り振ることができなかった。最近はよくなっていた」。安打製造機の歯車は、かみ合いだしていた。
故郷・宮崎のお隣で放った復帰後初アーチで、鹿児島では球団34年ぶりの白星。「気候も合ってるのかな。明日も勝って弾みをつけたい」。ここから一気に乗っていく。