巨人・坂本勇 先制弾で大勝劇へ号砲 今季7度目2桁得点
「ヤクルト4-12巨人」(16日、鹿児島県立鴨池野球場)
主将の一発が、大勝劇への号砲となった。巨人・坂本勇が三回に「いいポイントで打てた」と、右翼席への先制4号ソロ。この回は1点止まりだったが、四回に打者10人の猛攻で一挙7点を奪うなど、終わってみれば今季7度目の2桁得点となる12得点。先発野手全員安打の猛打ショーで鹿児島のG党を沸かせた。
1番に座り1カ月強。チャンスメークにポイントゲッターと万能ぶりを発揮する。この日は先制ソロに加え、四回の適時打、七回の押し出し四球で3打点。岡本を抜き、チームトップの27打点とした。高橋監督は「1番になってからは、すべてにおいてチームを引っ張ってくれている」と目を細めた。
坂本勇が一発を放った試合は4試合で計51得点。打線に大きな勢いを与えている。「今日のような大量得点を取れると有利に立てる。これからもこういう(ビッグ)イニングを増やしていけたら」。首位・広島が敗れ、ゲーム差は2・5に。自慢の打線が威力を発揮し、その背中が見えてきた。