日本ハム清宮“屈辱”好機に代打送られた「今の自分なら当然」生き残りへ正念場

 7回、代打を送られ、ベンチから試合を見つめる日本ハム・清宮。右は中田=札幌ドーム(共同)
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 「日本ハム0-3楽天」(18日、札幌ドーム)

 スターウォーズのイントロが流れ始め、本拠地が怪物の登場を待つ。だが、テーマ曲は数秒で止まってしまった。静かにベンチへ引き返し、うつむき加減にバットを置く日本ハム・ドラフト1位・清宮(早実)。一発が出れば同点の大チャンスでプロ入り以来、1軍公式戦で初めて代打を送られた。

 「(左腕の)高梨さんでしたし、左バッターを抑えるための中継ぎというところで…。代打を送られても不思議ではなかったですし、今の自分を考えてみたら当然のことだなと思いました」

 0-2の七回1死二塁。代わって打席に立った杉谷は一ゴロで走者を三塁には進めたものの、結局無得点。今季6度目の完封負けを喫し、清宮自身も2打数無安打で打率は・167まで下降した。

 限局性腹膜炎から1打席限定で実戦復帰した4月10日のイースタン・西武戦でも代打を送られた。だが、好機での代打は中学、高校時代には考えられなかったことだ。

 栗山監督は「確率を考えて、勝つためにやっているんだから」と理由を説明した。現在14試合連続で先発中。この日は初めて札幌ドームで左翼を守ったが、緒方野手総合コーチは「結果が出なければスタメンの機会も減っていくし、そうなるとファームで多くの打席に立たせた方がいいかも」と話した。すべては清宮の打撃次第。1軍生き残りを懸けた正念場に立っている。

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