関大北陽 大阪桐蔭に完敗で準優勝
「春季高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭9-0関大北陽」(20日、大阪シティ信金スタジアム)
関大北陽は大阪桐蔭に敗れて、準優勝に終わった。6回1死満塁など3度、得点圏に走者を進めたが決定打を欠いた。辻本忠監督は「あと1本が出なかった。根尾くんがあれだけのボールを投げるので、振りまけました」と完封を許した右腕に脱帽した。
それでも今夏の北大阪大会で再戦する可能性があるため、春の段階で対戦できたことは前向きに捉えた。
「選手は先発が根尾くんだと伝えると『よっしゃー!』と喜んでいましたし、夏までにボールを見られたのは大きい。うちの打線はファウルが多かったように、打ち損じていた。ピュッと来るボールにしっかり振り切れないと、全国レベルの投手は攻略できない。まず桐蔭と戦える心を作って、チームを鍛えたい」と話した。
投手陣は9失点したが、左腕エース・久保玲司投手(3年)は登板させなかった。また、8回に登板した“未完の大器”、身長195センチの吉野滉平投手(3年)は、1回無安打無失点の好投を見せるなど、明るい材料もある。
同校が最後に甲子園へ出場したのは2007年センバツで、校名が「北陽」から「関大北陽」となって以降は、一度も甲子園出場がない。
かつては大阪の「私学7強」の一角として活躍し、春夏通算14度の甲子園出場を誇る強豪は、夏に大阪桐蔭へのリベンジを目指す。