ソフトバンク摂津が2年ぶりの白星 毎回先頭打者出塁許すも5回無失点「感謝」と涙

 「ソフトバンク5-3西武」(22日、ヤフオクドーム)

 今季初先発となったソフトバンクの摂津正投手が5回無失点。2016年9月11日の西武戦以来、618日ぶりとなる白星をつかみ、チームの連敗も4で止めた。

 初回から五回まで毎回先頭打者を許す不安定な投球だった。それでも、5回3安打5四球、102球を投じる粘りの投球で何とか無失点に抑えた。

 打線の援護にも恵まれた。初回は、2死一、二塁から松田が、西武先発のカスティーヨから左前へ先制適時打を放ち、「摂津さんの今季初登板なので、みんなで打って勝ちをつけてあげたい」。

 二回には2死満塁から柳田が右前へはじき返し、1点を加えた。四回には中村晃が右越えに5号2ランを放ち、五回には市川の適時三塁打でリードを5点に広げた。

 女房役として攻守に摂津を援護した市川は、「摂津さんのいいところである緩急を勇気を持ってどんどん使っていった。いいところで打点もあげられて良かった」と移籍後初のお立ち台で胸を張っていた。

 中継ぎ陣も踏ん張り、摂津はうれしい2年ぶりの勝利。負ければ2016年8月以来の5連敗となったチームの窮地を救う粘投となった。

 大声援を受けてお立ち台に上がった摂津は、「チームの勝ちにつながるピッチングだけはしようと頑張りました。内容はそんなに良くはないけど、何とか粘ることができました。声援がこの投球につながった。本当に感謝しています。次はもっとしっかりしたピッチングをしてチームの勝利に貢献したい」と声を震わせながら頭を下げていた。

 西武は4点を追う九回、金子一の左越えプロ1号本塁打と、山川の適時打で2点差に迫ったがそこまで。

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