日本ハム・清宮、2軍降格 打率・179、1本塁打2打点「妥当かなと思います」
「西武8-10日本ハム」(27日、メットライフドーム)
日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実=の2軍降格が27日、決まった。同日の西武戦(メットライフドーム)で6点ビハインドから逆転勝利した試合後、栗山監督が「幸太郎を一回、向こうに落とす」と明言。29日のイースタン・西武戦(西武第二)から、再昇格に向けた挑戦が始まる。
大逆転勝利の余韻に浸る仲間を横目に、清宮の心には新たな志が芽生えていた。悲そう感はない。だが、しっかりと2軍降格の現実を受け止めている。「ファームで力を付けてくるしかないです」。吹っ切れた様子で淡々と決意の言葉を並べた。
試合後、栗山監督が「幸太郎を一回、向こうに落とす。今までの経験を整理して。その状況を作ってあげたいと思っていた」と明言。清宮も「全然不思議じゃないですし、妥当かなと思います」と納得の表情を浮かべた。
21試合の出場で打率・179、1本塁打、2打点。苦しんだ要因を「真っすぐに振り負けている」と分析した。デビュー戦から7試合連続安打の新記録を樹立し、9日・オリックス戦でプロ初本塁打をマーク。左翼の守備など可能性を広げた一方、力不足も感じた。
2日に1軍昇格を果たして以来、この日は初めて出場機会のないまま試合が終了。「今日は交流戦前(の最後の試合)だったので、(2軍行きの通告が)あるかなと思ってたんですけど」。悔しさより、気持ちは新たな挑戦に向けられている。
29日のイースタン・西武戦から2軍本隊に合流予定。タイミングの取り方、スイングの速さなどを求めて「振り負けないようにしてまた帰ってきたいです」。自身が残してきた“足跡”を振り返りながら、再び歩き出す。