東洋大・甲斐野 好リリーフでチームをV王手へ導く
「東都大学野球、東洋大1-0亜大」(30日・神宮球場)
今秋ドラフト1位候補の東洋大・甲斐野央(ひろし)投手(4年・東洋大姫路)が3回無失点4奪三振の好リリーフで、チームを3季連続19度目の優勝への王手に導いた。
いつにも増して気合が入っていた。先制した直後の七回から同じくドラフト1位候補の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年・京都学園)の後を受けマウンドへ。「上茶谷がいいピッチングをしてくれたので勢いでいきました」。エースの力投に応えるべく、亜大打線へ立ち向かった。
玉井信博コーチからの助言を生かし、緩急を織り交ぜた。今季1球も投げていなかったカーブを解禁。「投げてみて感覚がよかった」と約40キロある直球との球速差で翻弄(ほんろう)した。
最終回に四球で走者を1人出したものの、ほぼ完璧な内容で試合を締めた。3連覇へ「(優勝の瞬間は)マウンドにいたいですね」。頼もしいリリーフエースは歓喜の輪を待ち望んでいる。