ＤｅＮＡのドラフト１位・東克樹投手（２２）＝立命大＝が３０日、先発する３１日・楽天戦（横浜）で相手の岸孝之投手（３３）に投げ勝つことを誓った。

　相手エースとの対決。ルーキーには糧としている悔しい経験がある。阪神・メッセンジャーとの投げ合いで、いずれも２失点以下ながら２戦２敗を喫した。４月５日の対戦では、７回１失点に抑えながら四回に先制点を許したことが命取りになり、メッセンジャーに白星を献上した。

　この教訓があるからこそ「先に点を取られたら負けると痛感している」と東。交流戦初登板で、いきなり楽天のエースと対峙（たいじ）するが「先に点を取られないように頑張りたい」と言葉に強い力を込めた。

　ここまで８試合に登板して４勝２敗、防御率１・８４と抜群の安定感を誇る新人左腕。「いつものピッチングで、自分の球を信じて投げることに集中したい」。確かな自信と強いメンタルで、百戦錬磨の右腕に挑む。