日本ハム・村田、恩返し星 巨人の“新旧ドラ1対決”古巣相手に快投

 「交流戦、巨人2-4日本ハム」(31日、東京ドーム)

 オレンジ色に染まるスタンドを見渡し、控えめにお辞儀をした。F党が奏でる拍手につられるように、G党からも祝福の声が響く。かつての本拠地、東京ドーム初先発で6回0/3を4安打2失点と力投し、今季3勝目。“新旧ドラ1対決”は、日本ハム・村田透投手が一枚上手だった。

 初回に岡本に右中間フェンス直撃の適時打を浴び先制点を献上。二回以降は「体重移動の仕方を変えて立て直せた」と変化球を低めに集め、凡打の山を築いた。3-1の七回、先頭ゲレーロに左中間席に運ばれ、続く長野に四球を与えたところで降板。リリーフ陣が反撃を振り切り、歓喜の瞬間が訪れた。

 「ジャイアンツ戦は小さい頃から見ていたし、両親も兄貴も巨人ファン。数年前じゃ考えられないことですし、素直にうれしい」

 07年度大学・社会人ドラフト1巡目で巨人に入団。1軍戦登板ゼロで10年オフに戦力外通告を受け、メジャー挑戦を経て、昨年6月11日・巨人戦(札幌ドーム)でプロ初勝利。そして、今夜また大きな一歩を踏み出した。

 相手の先発は今年のドラフト1位・鍬原だったが、10年前のドラ1右腕に軍配が上がった。栗山監督も「良かったですね」と称える節目の1勝。一度は夢と消えた東京ドームで、やっと笑えた。

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