東洋大3季連続V 6勝を挙げた上茶谷がMVP
「東都大学野球、東洋大9-0亜大」(31日、神宮球場)
東洋大が勝ち点を4とし、3季連続19度目の優勝を飾った。ドラフト1位候補の上茶谷大河投手(4年・京都学園)と甲斐野央投手(4年・東洋大姫路)が2試合連続の零封リレー。6勝を挙げた上茶谷は最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインにいずれも初選出。国学院大は10年秋以来、2度目のリーグ制覇を逃した。全日程が終了し、最下位の中大は2部1位の日大との入れ替え戦に臨む。
強力投手陣が3連覇の原動力となった。上茶谷は3試合連続となる先発。「完投したぐらい」という疲労の中で、亜大1回戦途中から修正した投球フォームで力みが抜けた。6回無失点でリーグ単独トップの6勝目。中日・正津スカウトは「ピッチングのコツを覚えた感じ」と絶賛した。
守護神・甲斐野も2試合連続で3回を無失点に封じた。「余計なことを考えてしまった」と最終回にピンチを招くも、最後の打者を狙い通りの空振り三振。拳を突き上げ、歓喜の輪の中心に立った。
仲間を大舞台に連れていけた。梅津晃大投手(4年・仙台育英)は故障で今季登板は1試合のみ。甲斐野は「勝利の方程式ができれば」と全国での継投を狙う。梅津も含め150キロ超右腕トリオで日本一を勝ち取る。