日本ハム・清宮3戦連 “キヨダンス”も踊っちゃった
「イースタン、日本ハム5-6巨人」(2日、鎌ケ谷スタジアム)
日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実=が2日、イースタン・巨人戦(鎌ケ谷)で3試合連続となる9号右越え3ランを放った。この日は「3番・一塁」でフル出場。本塁打後のパフォーマンス、“キヨダンス”も定着してきた。
打った瞬間、球場が静寂に包まれた。スタンドに詰めかけた2033人も、清宮が描いた放物線の行方を見つめる。驚異の3戦連発。「入るとは思わなかった」という9号右越え3ランは、成長を証明する一撃だ。
2-3の五回2死二、三塁。巨人の育成助っ人左腕・メルセデスのスライダーを捉えた。体勢を崩されながらもバットの芯でコンタクト。プロ入り後、左投手からは初ホームラン。「チャンスでしたし、負けていたので、絶対に打とうと思った」。三塁ベンチ前の歓喜の列に身を委ねると、「やっちゃいましたね」とお決まりのダンスで喜びを表現した。
両手を横に広げ、首や体を左右に揺らす。ボブルヘッド人形の動きに似たダンスは、2年目の郡と向き合って踊るお決まりの“儀式”だ。限局性腹膜炎から復帰した4月、洋楽が流れていた勇翔寮内のウエートルームで何気なく披露。それが先輩選手の目にとまり、最後は矢野から「やってみたら?」と提案されたという。
“キヨダンス”が笑顔を誘い、仲間との距離が縮まったことも本来の打撃を呼び覚ます一因かもしれない。2軍降格後、ここまで5戦5発。「やっぱりこれが自分の持ち味」と話す清宮の表情も充実感に満ちている。1軍再昇格は最短で7日。このまま打ち続ければ可能性はゼロではない。