西武・榎田、虎に恩返し 自己最多5勝目!「元気な姿見せられた」
「交流戦、西武10-5阪神」(3日、メットライフドーム)
首位陥落の窮地を111球の熱投で救った。開幕直前に阪神からトレードで加入した西武・榎田大樹投手が古巣相手に恩返しの白星を挙げた。7回3失点で自己最多5勝目。「最高です!巡り合わせが僕にとってよかったし、ファンの皆さんにも楽しんでもらえた」。西武だけでなく阪神ファンからも温かい拍手が送られた。
先頭打者への四球から招いた三回1死一、三塁のピンチでは、植田を4-6-3の併殺で切り抜け、拳を握りしめた。その後も得点圏に走者を背負いながらも粘投。見慣れた顔との初対決に「意気込みすぎて5回でバテた」と照れ笑いを浮かべた。
8年目の新天地。「もう一花咲かせるというか、自分にとっていいトレードだったとなるように」。入団会見で力強く誓った31歳は、今や先発ローテーションに欠かせない存在となった。「元気な姿を見せられてよかった」と感謝した虎党には「阪神に帰ってこいよ!」とラブコールされたほどだ。
交流戦2カード連続の勝ち越し。2位・日本ハムの結果次第で首位の座を明け渡すピンチだっただけに、辻監督は「ホッとした。(榎田は)気持ちが入っていた」とたたえた。「レオの一員」となった左腕が6月攻勢を引っ張る。