日本ハムの中田翔内野手（２９）が４日、地元で行われる５日からの広島３連戦（マツダ）に向け、空路で広島入りした。得意のマツダで華々しく凱旋を飾る。

　真っ赤に染まるスタジアムを黙らせる。頭の中にあるのは、そのことだけだ。「応援がすごいけど気にしない。集中してやりたいね」。２０１５年以来となるマツダでの通算成績は打率・３４０、４本塁打、１５打点。交流戦最大の難関ともいえるセ首位の広島戦でも、主砲が突破口を開いてくれそうだ。

　広島出身ということで、ゆかりの人が多く応援に駆けつける。「親とか親戚とか見に来てくれるのはうれしい。けど、試合が始まれば勝ちにいくだけだから」。交流戦ではパ球団が軒並み好調。勝ち続けることが求められるだけに、感傷に浸る暇はない。「カープはもちろん強い。だけど、うちらしい野球ができれば大丈夫。１点を守り抜くような粘り強さで戦いたい」。パでもまれてきた強さを見せつける。