巨人・坂本、完璧V3ラン デーゲームでセ全勝利の重圧に負けず
「交流戦、巨人8-5西武」(9日、東京ドーム)
狙っていた。七回2死一、二塁。多和田の内角直球を捉えた打球が角度よく上がる。本塁打を確信し巨人・坂本勇はバットを高く掲げ、ベンチを見てニヤリと笑った。逆転の決勝3ラン。「手応えは完璧でした。打った瞬間、ホームランだと分かったんでそういう表現になりました」と喜びをかみしめた。
セ・リーグ一人負けを阻止した。このカード以外、全てデーゲームでセの5チームが全勝していた。負ければライバルに引き離される中、パの首位・西武に逆転星。勝利の立役者となった坂本勇は決勝弾のお膳立てをしてくれた後輩に感謝した。2死二塁から代打・田中俊が四球で出塁し回ってきた好機。「俊太がつないでくれたので何とか先輩として打ちたいなという気持ちでした」と安どした。
DeNA・ロペスに1打点差に迫るリーグ2位の40打点。高橋監督は「坂本が一振りで決めてくれた」と最敬礼。「こういう試合が増えていけば流れもよくなる。続くように」と坂本勇。3戦目も勝ち、交流戦初のカード勝ち越しに導く。