ヤクルト、交流戦単独首位 カラシティー導いた 5回1安打無失点で4勝目
「交流戦、ヤクルト7-3オリックス」(9日、神宮球場)
変身した元守護神が、救世主の働きぶりだ。2番手のヤクルト・カラシティーが、米国時代の13年以来5年ぶりに5回を投げて1安打無失点。今季4勝目&交流戦3勝目で、チームの15年からのオリックス戦連敗を8で止め、交流戦単独首位に導いた。
先発の原が2回KO。早々の出番でも、敵の反撃ムードを断った。五回には福田の一塁線へのバントに猛チャージし、飛び込んでタッチ。背中を土で汚しながらアウトにし「投手もアスリートということを証明したかったんだ」と笑った。
日本への順応が好調の要因だ。開幕時に任されたストッパーでは、不調で5月1日に登録抹消。首脳陣の助言で、2軍でカットボールを軸にしたスタイルを身に付け、制球が安定した。ちょうど同時期に目覚めたのが、日本のお米のおいしさ。炊飯器の購入を検討するほど白米好きになると、同26日の1軍復帰以降、白星も一気についてきた。
首脳陣は先発での起用も検討。新境地を披露した助っ投は「チームが必要としているところで、いつでも行けるように準備したい」と頼もしかった。