楽天、則本完投負けで借金今季最多18 スクイズ先制も直後に逆転被弾
「交流戦、広島2-1楽天」(9日、マツダスタジアム)
8回125球の力投は報われなかった。楽天・則本が1球に泣いた。1点の先制を受けて迎えた七回無死一塁。松山に投じた147キロ直球は非情な逆転アーチとなり、左翼ポール際へと消えた。
「悪くはなかった。でも、負けたら一緒。あそこで打たれたから負けた」。試合後の則本は口を真一文字に結んだ。嶋のスクイズで先制した直後、松山にひと振りで試合を決められた。
六回まで3安打無失点。息詰まる投手戦を演じ、六回は攻撃でも奮闘した。四球で出塁した一走・則本は、藤田の遊撃への打球に二塁封殺を懸命に防ぐ好走塁。そんな右腕だが、打線の援護を得られなかった。
無念の完投負けにうつむくエースを、梨田監督は「責めるわけにはいかない」とかばった。2連敗で借金は今季最多の18に膨れた。