巨人小林さすが満塁男だ 3連勝!ヤフオクD連敗「5」で止めた
「交流戦、ソフトバンク2-8巨人」(12日、ヤフオクドーム)
二塁ベース上で安どの笑みを浮かべた。0-0の二回2死満塁。巨人・小林誠司捕手(29)はカウント2-2から武田の直球を捉えた。打球は真っ二つに左中間を割り、3者生還。5月16日以来となる打点がチームを救い、そして勢い付ける先制打となった。
「ああいう場面で打てて、自分も楽になりました」
好機と同時にピンチでもあった。無死満塁から陽岱鋼、吉川尚が凡退。無得点に終われば流れを失う可能性のある場面。5月以降はそれまで好調だった打撃が影を潜めていた背番号22の価値ある一撃。三塁ベンチは沸き返り、坂本勇が左前打で続き、この回一挙4得点。主導権を握った。
打率・255の小林が満塁では勝負強さを発揮する。打点を挙げたのは約1カ月ぶりだが、満塁時はこの日の3点二塁打で6打数4安打12打点と、打ちに打ちまくっている。
チームは今季4度目の3連勝で、敵地ヤフオクドームでの連敗を5で止めた。高橋監督は「(二回は)最後ね、誠司(小林)がよく打ってくれた」と表情を緩めた。六回には右前打を放ち、5月11日以来のマルチ安打もマーク。「毎打席、打てるように頑張ります」と小林。笑顔の中に、充実感がにじんでいた。