オリックス・T岡田2発6打点 「打たないと出られない」連日の早出特打実った
「交流戦、オリックス12-5広島」(13日、京セラドーム大阪)
悲愴(ひそう)感を漂わせながらオリックス・T-岡田は打席に入った。3点を追う二回1死一、二塁。岡田の変化球を右翼へ同点3ラン。七回には2死一、二塁から藤井皓の直球を豪快に右翼スタンドに運ぶ“らしい”一発でトドメを刺した。今季初の1試合2発は自身初の6打点となった。
「結果が出ないから練習しないと。ある日急に打てるわけじゃない。この世界は当たり前のことだと思う」
11日の休日は独り、舞洲の室内練習場で打ち込んだ。ここ2日間は早出特打。藤井打撃コーチが付きっきりで指導。福良監督もベンチから熱い視線を送り、ワンポイントアドバイスを送った。
「しっかり強い気持ちを持って打席に入った。いい結果になってよかった」
指揮官は試合後、「Tと正尚(吉田)の本塁打が大きかった」と今季最多12得点を導いた2人の大砲を称えた。
それでもT-岡田に笑顔はない。「打たないと出られない。明日が大事。苦労と心配を掛けた人に結果で恩返ししたい」と前を見据えた。